アライテント エアライズ1
最初の北海道ツーリングに行く際に購入してから、かれこれ10年以上経つ。私のキャンプ歴=エアライズ使用歴と言ってもいいぐらいになるが、まともにレビューをしたことが無かったので、今回はコレについて書いてみよう。
ちょっと思い出話
そもそもエアライズ1を買ったのは大学生時代。その時、北海道ツーリングに行こうと思い立ったはいいが、テントは何を買っていいかはよく知らなかったり。
名古屋駅前にKojituがあり、そこが閉店セールをやるということで行ってみたのである。
3割引という言葉と、1.5kgという軽さ&コンパクトさに惹かれて買ってしまったわけであるが、当時はアライテントなんてブランドを知っているはずも無い。たまたまそこにあるから買ってみたというのが、まことに行き当たりばったりというか考えなしと言うか…
あの頃は今ほどツーリングテントがあちらこちらで展示しておらず、どこで買えばいいのか良く分からなかった…なので、とりあえず「山屋さん」が出入りしている店で買うテントなら間違いなかろう、という判断基準が当時の自分にはあったように思う。
長所・短所
本題に戻って、エアライズのレビューに…
元々は山岳テントなわけで、ツーリングに用いるには不都合な点もちらほらある。まずはその辺から…
- 生地が薄く、耐久性に難ありか
- テント短辺側に出入り口があり、使いづらい
- 前室にほとんど荷物が置けない
- 空気の循環が悪く、夏は暑い
1番目の耐久性について、これは山岳テント全般に言えることで、軽さを追求するにはどうしても避けられない問題だと思う。ただ普通に扱っていれば壊れる事なんてそうそうないので、それほど気にする必要は無いかと。
あるとすれば、どこかに引っ掛けて引き裂かないようにする事ぐらいだろう。
2番目、3番目も同じように山岳テントによくある特徴と言える。エアライズに関してはわざわざ長辺側に入り口がある「トレックライズ」シリーズを別に用意している事から、この入り口形式によほどの拘りを持っているのだろう。
4番目の暑いという話はかなり切実。二度ほど夏の北海道に持っていったのだが、風が無い場合はやはりムッとする。
逆に長所としては…
- 軽量・コンパクト
- 悪天候に強い
- オプション品が揃っている
- パーツ単体での入手が容易なので自分で補修可能
- 設営が簡単
1番目はある意味短所の裏返しという事になるが、テント生地が薄いために同じ大きさでも軽量化が可能ということ。
(右写真はエアライズ1とsnowpeakライトタープペンタを併せて撮影したもの。タープ一つより少し大きい程度で全てが入っている事からそのコンパクトさが窺い知れる)
2番目については、テント4隅とフライの各辺中点部分4つ、後はテントポール途中からロープをつけて4つと計12個もペグダウン出来るので、風が強い場合は全て固定しておくとかなりの風の強さまで耐えることができる。
吹きさらしの場所で幕営するときにはありがたい機能だ。
3・4番目については、破損についてもあらかじめ対策が立てられていて、交換部品がラインナップされている。私の場合だと、ポールを紛失してしまったのだが、新たに購入しなおすことでテントの現役復帰をすることができた。
#ついでに蚊帳状の「カヤライズ」を購入すれば、夏暑いという欠点に対処できる(私は先日購入済みw)
5番目については、テント本体のポールを入れる部分が袋状になっているのと、フライはバックルで止められるようになっているので、設営が簡単&早くできる。
テントギャラリー
左に挙げた写真は雪中キャンプでの一コマ。
エアライズは主に秋~春にかけて使っているので、写真は全て寒そうな雰囲気のものばかりである。
写真に挙げた場合だと、テント下まで雪の所に設営したので結構冷えたりw
その他気になる点
まとめの前にちょっと…
2006年にモデルチェンジし、テント本体がそれまでの黄色から白色に変更になった。
現行モデルも写真を見る限りでは入り口のメッシュパネルがテント内側についている(つまりメッシュパネルにすると、通常のテントウォールはテント外側に落ちる事になるので汚れやすい)。これは実物を見て確認したいところ。
まとめ
長所短所をまとめて考えると、このテントは山岳用のモノの特徴そのままと言った感じ。
品質は高いがその分値段も張るので、軽量テントを欲しい・バーゲンで安く出ている時に購入する事が一番いいのではないかと思う。
執筆者:dgr
バイクツーリングにハマり続けて早何年...
最近は秋〜春の寒い時期のキャンプが心落ち着いていい感じです。
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