丸型が可愛い小型ストーブのOptimus 123R。ガソリンストーブを欲しいと思ったとき、今は絶版となってしまったOptimus 8Rとの間で迷ったが、稼働部品が少ないので壊れにくそうな感じと、小型鍋がついてお得そうな感じがしたのでこれの購入を決定したのがそもそもの始まりである。
ガソリンでがんがん使う
この123R、本来はホワイトガソリン(白ガス)専用なのだが、レギュラーガソリン(赤ガス)でも問題なく使えてしまう。もちろんメーカーの推奨している環境ではないのであくまで個人責任においてなのだが…
赤ガスを使う場合は燃焼の際にものすごい量の煤が出てしまうので、もし使うならその辺を覚悟したほうがいいだろう。
言うならばコッヘルを数回火にかけるだけで、もう何十年も愛用している雰囲気を醸し出すような煤がつく、と言ったら分かってもらえるだろうか。
他のガソリンストーブとの違い
コールマンやその他のガソリンストーブとは違って、プレヒートというあらかじめストーブ本体を温めてガソリンを気化させやすくする作業が必要である。これに慣れないうちは面倒臭いと思うのだけれども、やってみるとそれほど手間には感じない。そのうち料理を作る際の儀式みたいになって楽しくなってくる。
ガスストーブと比較して
カタログ値ではガスストーブに比べてカロリー(熱量)が低いので、使うのにコツがいりそうに思えるかもしれないが、実際に使ってみるとそんなことは全く無い。自分はたっぷりのお湯を沸かしたり、鍋料理にもガンガン使っている。
冬場になるとガソリンストーブの独壇場で、寒くなろうが炎の勢いはそのままで、このあたりもガソリンストーブの魅力と言ってもいいかもしれない。
火力調整はガソリンストーブらしくアバウトな物であるが、ソロキャンプだったらそのいい加減さもアリ。中火〜強火は調整出来るのでご安心を。ガソリンの燃焼音が大きめだが、誰もいないキャンプだとその燃焼音が心強く思えるから不思議だ。
写真 風防兼五徳と五徳を取った本体
プレヒート
プレヒートはバーナー軸下部の燃料タンクがへこんだ部分に、固形燃料(メタチューブ)をおいてライターで火をつければ完了。…なのだが、パッキングする荷物の量を減らしたいし、いちいち専用の燃料を用意するのが面倒くさいので、スーバーのレシートを軽くねじってタンクの中からガソリンを失敬してプレヒートとしている。その際ススが凄く出てしまうのでテントの中ではやらないように。
最近は冬場などはハクキンカイロを持ち歩くようになったので、プレヒート用にカイロベンジンを使うようになった。喫煙者はZIPPOオイルでも使える。
ケース、入れ物はどうする?
長らく専用ケースを使っていたが、最近になってsnowpeakのTrek900と相性が良く、すっぽり収まるとの情報を聞いてから専らそれになっている。このセットだけでストーブ付属の小鍋・Trek900の深鍋・Trek900のフライパンと揃うので、コンパクトにパッキングしたい時には便利。
他にも相性の良いコッヘルがあるようで、色々調べてみると良いかも。
メンテナンスについて
赤ガスを使う上で一番心配なのがノズルのつまり。しかしこれもストーブ本体にノズルクリーナー(ニードル)が内蔵されているので、万が一ノズルが目づまりを起こした場合は、火力調整コックを目一杯開ける方向に動かせばニードルがヒョコッと出てきてクリーニングを行ってくれる。
本体は真鍮ボディのためピカールなどの金属磨きやコンパウンドを使えば汚れも簡単に落ちる。
メンテナンスも楽チンですな。
気になるスペック
- 燃焼時間:1時間
- サイズ:直径9.5x高さ18.2cm
- 燃料:ホワイトガソリン
- 出力:1,300kcal/h
この機種も販売終了の噂が聞こえて来た。入手するなら今のうちかもね。
執筆者:dgr
バイクツーリングにハマり続けて早何年...
最近は秋〜春の寒い時期のキャンプが心落ち着いていい感じです。
→dgrさんのサイトへ
8Rと燃焼機構共用なので恐らく使えると思われるやり方ですが
ニードルの抜けた状態でフューエルキャップに口をあて、
ノズルの様子を見ながら良い加減で息を吹き込んであげると
ゴミも出さず手も汚さずに頃合の白ガスをプレヒート皿部分に
ためてあげる事が出来ますよ。
出来るだけメタノールでやる様にしてますけど面倒になるとお手軽なのでついついと…。(てか頻繁(笑))
超遅レスですが、
原理的にはそうですが…ガスの匂いで頭がクラクラしそうですね。
(というか誤飲しそうで怖いですw)
昨シーズンだったか、灯油を少し誤飲してしまったら翌日テキメンに
来ましたからねぇ。トイレに入って、用を足したら吃驚でしたな。